名状しがたい随想帳のようなもの

アニメ・声優関連の話が中心です。たまに関係ない話もします。

声豚が見た声優アワード~なぜ不満が噴出したのか

先程、第11回声優アワードの受賞者発表および授賞式が行われました。

 

今回の声優アワードでは主演男優賞を『君の名は。』から神木隆之介さん、主演女優賞を同じく『君の名は。』から上白石萌音さんが受賞されました。

君の名は。』は興行収入240億円を超え、世間一般に認知・評価されたアニメ作品で、そのような作品に声を当てておられるお二人は"今年度に最も印象に残る活躍をした"と評価されるでしょう。

 

しかしながらこの受賞がネット上では大きな賛否を巻き起こしています。

 

 

なぜでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、この授賞式を文化放送のデジタル枠(超A&G+)で生中継したためと考えます。

さらに言うと、選考委員と超A&G+視聴者における「声優」の定義が「動画に声を当てて演技をする人全般」というものと、「アニメや外画に声を当てることを夢見て、専門の学校を志し、実際にそのような職に就いている人、3ヶ月に1度就職活動している人」というものに解離しているためです。

 

”大御所”と称される声優の多くが舞台出身であることから分かるように、かつて声優という職業は舞台俳優の副業と位置づけられたものでした。そういった意味においても「顔出し役者」を本業としている神木・上白石両氏の受賞に至る選考委員の論理は納得のいくものです。(「動画に声を当てて演技をする人全般」という前者の定義に照らして)

 

一方、(統計をとったわけではないので推測の域を出ませんが)超A&G+の視聴者の大半は「声優」を後者の定義で捉えているのではないでしょうか。

”声優を見て、声優を夢見て、声優になった方、日々オーディションで役を取りに行く方”が出演している番組で固められた超A&G+を視聴しているのですから、その視聴者層の声優イメージに照らすとお二方は「外様声優」であり「オーディションなくとも役が降ってくる人」(※何の苦労もしていないとは言っていません)であり、「自分の思う声優」ではないのです。

「外様声優」をもち上げ、「自分の思う声優」が蔑ろにされた印象を抱き、不満が出た。ただそれだけです。

せめて「自分の思う声優」が上がれる土俵が他にもあればいいのですが。

 

現状「外様声優」が流れ込んでくる土俵―声優アワードしか用意されていないので 不公平感が出てしまうのでしょう。

 

という認識の違いだけですので、受賞された両氏にヘイトを向けるのはナンセンスです。評価は抜擢段階から始まっている訳ではないのです。オーディションで苦労しているとか、プロモーションの力を高めるために向こうから依頼が来て得た役とか関係ありません。(多分)

 

しかしながら、おそらく「売り上げ」「話題性」も評価のファクターに含めているでしょうし、そうである限り、プロモーション指向の強い「外様声優」が圧倒的に有利な評価を手にしやすいのは「声優アワード」として如何なものかと個人的には思いますがね。純粋に演技だけで評価されるべきです。(実際の評価基準を知らないので私は何も言えない立場の人間ではありますが)

  

それとも我々声豚に向けた、後者の定義から前者の定義への意識変革を切望した業界の叫びだったのかもしれません。

 

 

 

終わりだよ~

 

 

 

 

myakoh